Ruby技術者認定試験のGold、合格しました。
だいぶ出遅れたけど、ギリギリだけど、Ruby Gold試験合格!やったー!
出題傾向や対策方法の記事は既に沢山あるので、この記事では感想と私の勉強法を書いていきたいと思います。
実は過去に一回受けてました
Silverを取ったのが4年程前。
しばらくしてGoldも受けたのですが落ちてしまいました。
Silverは対策本さえしっかりやれば取れたので同じようにGoldも本で対策すればイケるでしょと思ってたのですが、当時の自分はそもそも対策本ですら難しく理解できないような状態でした。
とても太刀打ちできないと気づいたのは申し込んでしまった後でした。
ヤケクソで受けてみましたが案の定不合格。上位試験の厳しさを痛感しました。
それから特に必要に迫られもしないのでずっと受けてませんでした。
再受験したけたきっかけ
今回受けたきっかけは先日の転職活動でした。
やはり職務経歴書を更新すると資格の欄に書けることが多いほうが良いよなぁとしみじみ思うわけですね。
いつか取りたいな〜程度に考えてたこの試験ですが、あれから3年。だいぶRubyと仲良くなれてきた実感もあり、ちゃんと対策すれば次はイケるかも…。
でも所詮資格…。「足裏の米粒」と揶揄される程度には取ってもしょうがないかなと思ったりもするわけです。16200円(税込)と高いし。
どうしようかなぁと思ってた時に我らが @5t111111 御大がこんなことをつぶやくわけです。
Rubyの資格、Ruby全く知らないときに1行のコード書かずにテキスト電車で読んで受けたけど、その後普通にプログラム読み書きできるようになったのでたぶんいい資格なんだと思う
— WAKASUGI 5T111111 (@5t111111) 2017年11月2日
なるほど、実用的な資格なら勉強のモチベーションあがりますね。
Silverのときは実感なかったのですが、きっと普段の開発業にも活きてたんだと思います。きっと。
転職もうまく行き、新しい職場も多少慣れてきたので、そろそろ受けるかと思い始めた頃、転職後の会社で目標設定をすべしと通達が来ました。
転職先ではOKRを使った目標設定をしていました。
KRは具体的でなければならないので、自分をけしかけるためにも「Ruby Gold取得」を盛り込んでみました。
対策
公式資格教科書
定番のこちらの公式本を繰り返しやりました。
[改訂2版]Ruby技術者認定試験合格教本(Silver/Gold対応) Ruby公式資格教科書
- 作者: 牧俊男,小川伸一郎,前田修吾,CTCテクノロジー株式会社
- 出版社/メーカー: 技術評論社
- 発売日: 2017/08/25
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- この商品を含むブログを見る
模擬問題がSilver, Goldそれぞれ80門収録されています。これを4周しました。
1周目は対策なしで実力でうけてみたら80門中、正解は15門というひどい結果。
「Rubyに仲良くなれてきた感じする」とか言ったり書いてたりしてたけど全然だめでしたw
気を取り直して繰り返し問題を解いていくわけですがその中で「なんでそうなるの?」的な疑問が発生するので手元で書いて実行して疑問を解消していきました。
書いていると、「こうしたらもしかしてこうなる?」と思ったことも書き換えて実行してみたりして「おー、やっぱりか。」などとやって勉強していきました。
公式本の解説でわからないことは例によって例の如く伊藤さんの本で確認していきました。
プロを目指す人のためのRuby入門 言語仕様からテスト駆動開発・デバッグ技法まで (Software Design plusシリーズ)
- 作者: 伊藤淳一
- 出版社/メーカー: 技術評論社
- 発売日: 2017/11/25
- メディア: 大型本
- この商品を含むブログを見る
どうも自分は例外処理とProcが苦手なようで頭に入らないので本書の9章と10章は読み直しました。
わかりやすい解説、本当にありがたいです...!
こちらの本に関してはちょっとエモめなレビューも書いたのでまだ買ってない方は読んでみてください。 www.yuki3738.net
そんなこんなで4周目には9割以上正解できるようになりました。
おそらく他の言語経験者でオブジェクト指向がしっかり頭に入ってる方は公式本だけで合格できるんじゃないでしょうか。
私はへっぽこを自覚してるのでさらに勉強を続けていきます。
REx
Ruby Associationのページに試験対策問題を提供してくれるサービス「Ruby Examination」へのリンクがあるのを見つけたのでこちらをやってみました。
略してRExとのこと。
難易度的には試験問題レベルからそれ以上の問題が出てくるように感じました。
時間がなくて1周しかできなかったのですが、かなりいい問題が載っていると思います。
このサービスの仕組み的に問題を解きつつ解説を読む、というスタイルがとれないので正直使いづらかったです…。
しかしWebサービスなのでソースをコピーできます。
本と違ってコピペして実行、改変して実行などがすぐできるので勉強がスムーズになります。
これが結構ありがたかったです。
受けた人たちのブログを読む
後は直前まで先人たちのブログやQiitaを読みました。
っていうか皆さんブログにソースを再現できてすごい...。 なんとなくは覚えてるので、見れば思い出せるけど結構正確に再現してるので驚愕です。
ホントありがたかったです。偉大な先人たちに感謝。
メタプロ本は?
試験対策に有用と言われているメタプロ本。
- 作者: Paolo Perrotta,角征典
- 出版社/メーカー: オライリージャパン
- 発売日: 2015/10/10
- メディア: 大型本
- この商品を含むブログ (3件) を見る
試験に関係なく4章くらいまでは読んでいました。
試験対策としては3〜5章を読むのがいいらしいのですが、しんどくて読みませんでした。
ちゃんと読み込めばもっと点数とれたかもしれません。
というか試験関係なく読まなければ…。
結果
結果は80点で合格でした。
90点代いきたかったんだけど合格ラインギリギリでした…。いや、難しかった…。
50問解くのに40分から50分ほどでした。残りの時間を使って気になる問題を見直しました。見直し重要です。
公式本はほぼ完璧に仕上げたのですが、解いてる最中、解答に自信が持てない問題が続いて先に進むごとに不安になっていきました。
バッチリ対策したいという方は公式本以外も勉強が必要だと思いました。
なにはともあれ合格は合格。安心しました。
受けてみて思ったこと
プログラミングは書いて覚えるもんじゃ!と思ってたのですがこういった知識の詰め込みも大切なのかなと感じました。
語学と同様、ある程度読み書きできるようになるには文法やルールになじむことが必要だけど、普段の業務でいわゆる「お勉強」はあまりできないので「お勉強」をするいい機会だったなと思います。
これで普段のコードレビューも楽になればいいなぁとは思いつつ、Railsでアプリケーション開発してる分にはあまり使わない知識も求められる(と思った)のでRailsエンジニアは全員受けるべし!という感じでもありませんでした。
Rubyの知らない一面をしっかり勉強できたのはとてもよかったなぁと思います。
結構な時間Rubyを使ってる方や他の言語から移ってきた熟練プログラマーさんとかが知識の整理や力試しに受けてみるのはアリかなと思いました。
いかんせん値段がエグいのでおいそれと受けられないのがネックでしょうか。
何はともあれ合格してよかったです。自分の自信になったという点で受けてよかったと思います。
腕に自信のある方は受けてみてはいかがでしょうか。