模索中

人生模索中

株式会社spice lifeを退職してSansan株式会社に入社します。

株式会社spice lifeを退職してSansan株式会社に入社します。
2018年1月22日が最終出社日で、しばらく有給消化して2月19日に新天地に行く予定です。

2017年12月は会社訪問、面接、勉強会、忘年会とイベント目白押しでした。なかなかハードでしたが、毎日刺激的で楽しかったです。
転職活動についてはまた別の記事に書きたいと思います。

今回は退職エントリです。

spice lifeでは

spice lifeには3年と8ヶ月在籍していました。
TMIXチームの一員としてRails製の社内サービス(いわゆるTMIXの管理画面)の運用、保守を主に担当していました。

開発職未経験で拾っていただいた背景があり、技術的には完全に足手まといでした。
なので同僚エンジニアがやりたがらない体を張った仕事を率先して行いました。

管理画面が止まると、取引先のTシャツ印刷工場さんへの発注が止まり、ヤマト運輸さんの集荷に間に合わず、TMIXのユーザーさんへの納期が遅れ、ひいてはTMIXの信用が下がり、売上が下がり、spice lifeの人たちがご飯が食べれなくなるという構図なので、とにかく受注業務を止めないことを至上命題としていました。

一応言っておくと、そんな止まってばっかのシステムでは全くないんですが、通常フローは完璧だけど想定外の使われ方や想定外のユーザー要望などを起因としたイレギュラーが発生することはあり、そのフォローに奔走していた感じです。
いやぁ、技術だけで100%解決するってのはなかなか難しいですよ…。*1

また、10月〜12月は新製品であるトートバッグの追加プロジェクトを頑張っていました。
私の作業としてはTMIXにデータを入れ込むこと、購入フローのQAなどをやりました。 その他、プリント品質のテスト、複雑な要求を整理された設計に落とし込んであるDBやソースコード、ディティールにこだわった商品画像、SEOを意識した商品ページなどメンバー各々が得意分野を活かして1つのものを作り上げた実感があります。何分人数が少ないので時間はかかってしまいましたが、やりきった感があります。

そんな運用面で価値を出し、なんとか事業に貢献していた…という3年と8ヶ月でした。

開発部の文化や技術として、Githubでのプルリクベースでのチーム開発、コードレビュー文化、テスト書いていく文化、自動テスト、rubocop、React.jsやvue.jsやSVGといったモダンなフロントエンド環境、AWS、Docker、デプロイツール、プロビジョニングツールもおさえ、idobataによる非同期コミュニケーション、チャットデプロイ、esaによる情報共有、などなどなど雑に列挙してしまいましたが、同僚たちが導入していったもの全てが未経験で私はただがむしゃらについていくだけでした。*2
大変ではありましたがweb業界で良しとされている新しい技術やサービスをドンドン取り入れて使っていく、言ってみればナウい環境で凄腕のエンジニアたちと働けたことは刺激的だったし一生の宝だと思っています。
技術に関しての詳細は、是非spice lifeのブログを参照ください。

ただ、優秀な同僚たちに囲まれてしんどいことも沢山ありました。

「あぁ〜…俺エンジニア向いてないわ」

と思うことはしょっちゅうで、つらい時期もありました。*3

運用面でなんとか貢献できている実感と、良くも悪くも放任主義なチームであったのが続けてこれた理由かなと思います。

ここ数日はもっぱら引き継ぎ業務ですが、社内業務を整理して「おぉ…俺、結構色々やってきたじゃん」となって、これは誇っていことかなと思っています。

また、最近になってようやく「少しはRubyと仲良くなれたかな」と感じることが多く、やはり何事も3年はやらんとなぁと実感しています。
いや、私はだいぶ成長が遅かったですがずっと低空飛行だった成長曲線がようやく上向いてきた感じでしょうか…。

ここまで育ててくれた会社と耐え忍んでくださった同僚エンジニアの皆さんには感謝しかありません。

その他の思い出としては、アメリカ視察、山梨旅行、取引先工場の見学、リモートライフ制度で沖縄に行かせていただいたり、RubyKaigiやRuby world conference で島根や京都、広島に行かせていただいたりと多くのことを経験をさせていただきました。
本当にspicyな日々で楽しかったです。

なぜ退職するのか

そんな良いならなんで辞めんのという話になるわけですが、

味覚が違う人が増えてspice配合比率が変わったため。*4

と言う感じです。

組織の新陳代謝だなと思っています。

Sansanでは

具体的には入社してから決定ですが、Rubyプログラマとして名刺アプリのeight事業に携わる予定です。

eightはリリースしてすぐくらいから使っていて、とても便利で良いプロダクトだなと思っていました。
オフィスにも勉強会でお邪魔したことがあり、オシャレ表参道のオシャレビルのオシャレ内装という三拍子そろったオシャレ具合に圧倒され、すごい会社だなぁと認識していました。

今回の転職はRubyKaigiで知り合い、仲良くなった人からのリファラルリクルーティングでした。
とはいえ、ちゃんと3回面接していただき、さらにはコーディングテストも受けました。
コーディングテストは難易度高めとのことだったので戦々恐々としていましたが、平均以上の結果で通ったそうでプログラミング力がついていると実感できたいい機会でした。
Paizaのスキルチェックをやっていたのも良かったかもしれません。きっと半年前だったら落ちてた気がします…。

AWS周りがかなり強いと伺っているので、インフラ方面の造詣を深めたいなと思っています。

また、事業への貢献は当たり前として、コミュニティの活動もエンジニアの成果として評価してくれるそうで、その点にも惹かれました。
RubyKaigi2018でもRubyKaigi 5kはやるつもりですし、よちよち.rbをはじめとした勉強会も盛り上げたいと思っています。
再びのRailsへのコントリビュート(今度は独力で)もしたいですし頑張っていくしかないですね。

Sansanの皆様、何卒よろしくお願いします。

さいごに

開発職未経験だった私を迎え入れてくれた吉川社長、五十嵐前CTO、
そして五十嵐さんと繋げてくれたよちよち.rb オーガナイザーのゆかおさん、
皆様のお陰で今の私があります。とても感謝しています。

同僚の皆さん、特にエンジニアとサポートチームの皆様には沢山迷惑をかけました。一緒に働いてくれてありがとうございました。

しんどいときに一緒にお酒を飲んでくれた皆様にも感謝しています。次の職場は表参道です。そこでも良し、渋谷に集まるも良し。また飲みに行きましょう。

今後も自己研鑽に励み、社会に、ひいては世界に貢献できるエンジニアになれるよう精進して参ります。

*1:デザインエディタリニューアル後は不具合は激減しました。サポートチームによる万全のフォロー体制もありますので安心してお買い求めください。

*2:フロント、インフラに関しては全くついていけてません。みんな凄い。私も頑張ります。

*3:今も向いているとは思ってません。

*4:我ながら上手いこと言った(ドヤッ